お知らせ

田村地方医療・介護連携支援センター代表 石塚尋朗よりのメッセージ – 田村地方の在宅医療・介護連携に供する情報共有システムについて

在宅医療を行う上で、多職種間のReal Timeでの情報共有は患者さんの診療・看護・介護の連携、そして今後の方針を決めていくうえで非常に大切なものと考えます。

とくに広域で医療資源の少ない田村地方では、ICTを利用した情報共有システムの確立が必要と考えています。

6年ほど前、県の医療介護連携推進事業に応募し、30台のiPadを田村郡内の医師、薬剤師、介護関係者に供与することができました。

メディカルケア ステーション(MCS)を利用して情報共有システムの構築を一から始めたことを思い出します。

MCSは参加希望の医療・看護・介護関係者が患者さんを中心としたグループを構成し、患者さんの状態を共有し、多職種で意見交換して患者さんをグループメンバー全員で支えていくことに利用されるシステムです。

患者さんの個人情報はグループ内で供覧され、グループ外の人には供覧されません。

私も、薬剤師さん、訪問看護師さん、自院の看護師さん、地域包括ケアの人達、介ケアマネージャー、ヘルパーさん、グループホームの職員さんたちと、患者さんを中心としたグループを作り、日々の患者さんのバイタル、褥瘡の状態等、写真を共有しながら、その利便性に満足してMCSを使っています。

MCSを始めるために必要なものは、メールアドレスとメールが使える情報端末機器を用意すること、あとは対象の患者さんのためにこのシステムを役立てようという強い意思だけです。

受け持った患者さんの福利のために必要な、迅速な情報の授受・共有にこれ以上ない優れたシステムであると考えます。

このツールを使用するシステムに参加してみたいという方は、ぜひセンター事務局までMAILでお知らせください。

MAIL交換ができればMCSにすでに参加できる条件が揃っていると考えます。

田村地方の在宅医療・介護に携わる多くの皆さんが参加することで、田村地方の医療・介護連携支援システムがさらに拡充され、住民の皆さんの大きな福利につながることを祈念いたしております。

TOP